うちの子供の話。さいきん子供同士でちょっとしたお金のトラブルがありました。
小学校二年生の我が子と、近所のお友達3人でコンビニエンスストアへ。
お友達のうちの一人が、「お菓子を買って食べなさい」とお小遣いを持たされていました。
(うちの子も含めて)他の子どもは誰一人お小遣いをもらっていなかったので、その子の買ったお菓子を食べることになった。
また、悪いことに、お小遣いを持ってきた子供の好きなお菓子ではなくて、まわりの子供達の意見で買うお菓子を決めてしまったという。
自分の好きなお菓子を買うことができなかったその子どもは、不満を学校の先生と両親に話して問題になりました。
まあ、どうってことない子供の経験と言ってしまえばそれまでです。
でも、お金のトラブルというと、ちょっと身構えてしまうのが普通の大人の感覚でしょう。
NHKのEテレ(教育テレビ)のテレビ番組「エデュカチオ!」で、「お小遣いの渡し方で育てるわが子の金銭感覚」を放送。
番組を参考にしながら、わが家のお小遣いの渡し方とお金に対する教育方針を考えます。
トラブルは困るけど、リスクを知らないまま成長するのが危険
まずは、子どもにお小遣いをあげる(渡す)かどうかという問題があります。
必要な物は買い与えているから、お小遣いは必要ないという考え方があります。
わが家でも、子どもがお小遣いを持つことで起こる、もしくは巻き込まれるトラブルを心配して、これまで小遣いは渡していません。
ただ、わが子が巻き込まれた金銭トラブルを受けて、少々考えを改めつつあります。
むしろ、積極的に失敗をさせたほうがいいのでは?
お金との付き合いは、きっと死ぬまで続くでしょう。
お金を持つことで、もしくはお金を使ってしまうことで様々な失敗があります。
親として一番怖いのは、このようなリスクを知らないまま大人になってしまうことなのではないかと考えるようになりました。
早めに小さな失敗を経験しておく必要があります。
誰でも、本や教科書から学ぶ知識よりも、実体験で痛いおもいをしたほうが身につきます。
小学生のお小遣いは、年齢×100円ぐらい
お小遣いの渡し方は後述します。
こうなると、小学生が自分の裁量で使えるお小遣いの金額を設定する必要がありますね。
「エデュカチオ!」では、だいたい年齢×100円くらいのお小遣いを渡している家庭が多いと紹介されていました。
小学校一年生であれば600円か700円。六年生で1200円か1300円をひと月のお小遣いの目安です。
あまり、私の小さいころと変わらないな・・、という印象でした。
バブルがはじけて以降、ずっとデフレが続いてきています。
そもそも物の値段が上がっていないから十分なのかもしれません。
お手伝いの報酬にお小遣いをあげる家庭も
「以前、100円ショップに行ったときに、あれもこれも100円で売っていて安いね!」と子どもに言われて危機感を募らせたという母親のエピソードが紹介されています。
たしかにそうなんですよね。
他で売っているものに比べれば100円は安い。
しかし、お金を稼ぐことのない子どもに安い高いと言われると違和感を感じる。
分かります。
私が知らなかっただけかもしれませんが、お小遣いのあげ方には決まった金額を渡さない家庭もあります。
毎月決まった額のお金を渡すのではなく、子どもがお手伝いをしたときにお駄賃をあげるという方式。
労働による対価としてお金がもらえるということを子どもに教えることができるといいます。
このような、お手伝いに応じて小遣いを小分けに渡していくというシステム。
ただし、ここにも弊害があるようです。
子どもが「このお手伝いはいくらなの?」とお小遣い目当てに家事の手伝いをすること。
自発的な気持ちが生まれなかったり。
なにより、親としてガッカリ感がハンパないです。
難しいですね。
定額と労働報酬のミックス型が理想かも?
エデュカチオ!でおすすめしていたお小遣いのかたちは、定額制と労働報酬型のミックスでした。
毎月決まった金額を渡すお小遣いは少なめに抑える。
その代わりに、不足分をお手伝いをしたときにご褒美としてあげるというシステム。
良いかもしれないですね。
決まった金額がもらえるうえに、もっと欲しければお手伝いもするでしょう。
使いたい金額、欲しい物を目標にしてお金を稼ぐ感覚が身につくかもしれません。
ただし、お小遣い目当てでお手伝いをするという呪縛からは逃れていません。
だから、お手伝いをするときに「いくらなの?」とか「お小遣いもらえる?」と、尋ねたら、そのお手伝いに小遣いはでないというルールを追加すればいいのかな?と考えています。
すると、うっかり尋ねてしまった瞬間に手伝いをやめる、という事態に陥るかもしれません。
これは、しょうがないですね。
というところが、落とし所なのかもしれません。
まず、一度試しにやってみて、問題があれば、その都度ルールを変えていくのが一番いいでしょう。