NHKのEテレで放送されている教育番組「エデュカチオ!」
生き生き書けて、しかもモテる作文術の放送回は、文章を書くうえで大事な具体的なポイントを紹介している。そのひとつは、見たもの・体験したものをカメラマンの目になって文章で伝えること。これを注意しながら文章を書けば、苦しかった作文がスラスラと臨場感をもった、読ませる文章に変わります。
東山氏が、本放送中に何度となく熱弁していましたが、文章の上手な人はモテるらしいです。
作文を書くうえで陥りがちなワンパターン
作文を書くうえでワンパターンに陥りがちなことがあるので注意が必要だとしています。それは日記風に、いつ、だれが、どこで、だれと、なにをしたか、を時系列に書き綴ってしまうこと。放送内では「初めてのスノーボード」という日記調の作文が失敗例として紹介されています。
学校で作文の授業をする際には、「今日は冬休みの出来事について書いてください」と指示がされます。また教師は、5W1Hとして、いつ、だれが、どこで、だれと、なにをしたか、を文中に書くように指導しているので、当然このように事実の羅列が時系列に書かれている文章になってしまいがちです。
もっと、表現豊かに、他人に読ませる文章を書くためには、この陥りがちなワンパターンを捨てる必要があります。具体的にはどうすればいいのでしょうか。簡単な方法としてカメラマンの目になって文章にしていく方法が紹介されています。
カメラマンの目で書いた作例
カメラマンの目になるとは、普段テレビを観ている状況を思い浮かべるのが簡単です。カメラはどんな風に被写体を捉えているのかを考え。画面の構成、展開を真似して文章にしていくことで臨場感のある文章に変わります。
クラス対抗のアンカーでバトンを受け取り、最終コーナーをまわる頃。ようやく前を行く走者の後ろ姿が見えてきた。
背中に黒マジックで大きく書かれた「鈴木」の文字がグングン迫ってくる。
ようやく「鈴木」の文字が見えなくなった頃、かわりに僕の目に飛び込んできたものは「白いゴールテープ」だった。やった!
カメラマンの目を意識しただけで、文章が平板でなく生き生きしてくるのが分かります。さらに文章に彩りをもたせる手段として紹介されているのが「五感を使って表現する」文章。
五感を使った文章表現
カメラマンの目になることは、五感のなかで目を使った表現です。耳で聞いた音や歓声、手で触れた時の感触、漂ってきた香り、口に入れた際の味、などに注意して文章に取り入れていけば、さらに生き生きとした文章に変わっていきます。五感を使って表現することで、しぜんに書きたいことも増えていくので、何を書いていいか頭を悩ませる事が無く、スラスラ作文を書くことが出来るようになります。
作文は、誰かのために文章を書く作業です。読者は、単純な事実の羅列を知りたいのではありません。書き手が体験した物事や、食べた食事などを、どのように捉えて・どう感じたのかを、読むことで共有したいのです。カメラマンの目になり、五感を使って文章表現することで、文字を通じて書き手の体験を読者と共有することができるのです。
先に紹介した「スノーボードの作文」を五感を使って、書きなおした事例です。
見違えるように生き生きとした文章が書けるようになったことが分かると思います。書きなおした文章を読んだ尾木ママと東山氏は絶賛していました。
気になるまとめ
口下手な人でも、うまい文章を書くことができれば、モテるそうです。
社会人であれば、報告書の書き方ひとつで給与に差がつきます。
見過ごしがちなことですが、結構重要な事なのだと思いました。